【新型アルト】アルトは軽自動車だから危険?《安かろう悪かろう》

アルトでSDGsな人生

軽自動車、特に一番安いタイプのアルトは特に危険。
そう考えて、避けていませんか?

正解です。
安全性は劣ります、がっしりした大きい車と比べれば。
アルトよりも安全規格が厳しいことで有名なボルボなどがおすすめです。
大きめのモデルは、1,000万円以上しますが。

車にお金をすべて投入した結果。
家賃の安い危ない家に住んで、体に悪いジャンクフードを食べますか?
それ、人生自体が危険では・・・というお話ですよね。

とは言え、確かにアルトは安作りです。
安ければよいというものでもありません。
でも安く作ろうとした結果、いくつか安全上のメリットが生まれています。



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今の自分らしい安全レベルを考えると、答えはアルト

なんでもかんでも最高の物を求めると、お金がたくさん必要になります。
ボルボXC90もあんぜんですが、アメリカ大統領専用車『ビースト』なんて最高です。
価格は2億円らしいですが、自衛隊の戦車よりはるかに安いです。

いかかですか? このドアの厚み・・・

これは極端すぎる話でしたね。
でも、自動車は安ければ安いほど良いわけでもありません。

何事もバランスが大事です。
応えはいつも真ん中にあるという格言もありますね。
(どなたのお言葉だったか忘れましたが。)

とは言え、どこがほどよい真ん中なのか、見極めるのは難しいです。
私は、こんな感じで考えるようにしています。

  • これから5年後くらいの人生に必要な性能は何か考える
  • 出せる、ではなく出すお金の額を決める
  • その金額で、必要な性能に近い車を買う
  • どうしても手に入らないものは、きっぱりあきらめる

お金の額を決めた時に、エンジンが1000ccクラスの小さい登録車と軽自動車が候補になりました。
先入観からは、絶対に登録車の方が安全だと思ってしまいます。

ただ、すべての軽自動車が危険だと考えるのは、ちょっともったいないかも。
普通車(登録車)がすべて軽自動車よりも安全、言うわけでもないですしね。



新型アルトは、こんな理由で安全

新型だから新しい(最新の保安基準に合わせて設計されている)

今日本で新車として売られている自動車は、国の法律に合わせる必要があります。

→【新車選び】安全性は、ここで確かめよう《安心》


軽自動車も、当然この法律に合わせないといけないわけですね。
だから、軽自動車でもある程度安心してよいと思います。

当たり前ですが、高い車も安い車も同じ法律が適用されます。


車体が軽い(衝突エネルギーが小さい)

理屈で考えると、事故が起こった時に車をつぶすのは運動エネルギーです。
ぶつかった2台の車の重さと速度で、計算できます。

このエネルギーを2台の車がつぶれることで、分け合います。
同じ車同士が事故を起こすと、50%ずつ分けることになります。

50:50



自分の車が何%受け持つのかは別にして、速度が遅くなるか車が軽くなればエネルギーは減ります。
なので、自分の車にかかるエネルギーも減ります。
相手の車もダメージが少なくて済みます。

自分よし、相手よし、周りの人々にも迷惑を掛け難いという三方よしだと思いませんか。
※三方よし『売り手によし、買い手によし、世間によし』




背が低い(重心が低く、倒れにくい)

前回のアルトよりも少し背が高くなったとはいえ、1,525mmです。
1,800mm近いタントなどのハイトワゴン系の車よりも25センチ以上低いです。

当然、重心が低いので安定しています。
横から風が吹いても、ふらつき難い。
高速道路のトンネルを出たとたんに、横風に吹かれてひやりとした経験はないでしょうか?


また、アルトの基本設計はスペーシアやハスラーと基本設計は同じです。
重量900kgのスペーシアを支えられる基本設計に対して、アルトの車重700kgは余裕なんです。
急ブレーキを踏んでも、不安定になり難いです。

屋根を掃除する時に、脚立を用意しなくても良いのもメリットですね。
安全とは全く関係ありませんが。

身長162cmの竹岡圭さんと並んだアルトは、こんな高さ↓です。
背が高くなくても、屋根の掃除できますよね。
一番車重が軽いAグレードですね。

引用:圭Tube☆竹岡圭のカートークバラエティ☆



リヤシートがスライドしない(頭が後部ガラスに近づかない)

基本的に衝突された時の安全性に最も重要な点、それは距離だと考えています。
車の外側から、中に乗っている人間までの距離ですね。

人間の体の中で大事な部分は? そう、頭ですね。
その頭が、車の外側と一番距離が短い部分はどこだと思われるでしょうか?

軽自動車は幅が狭いので横、だと考える方が多いと思います。
でも、一番近いのはリアガラスなんです。
ワゴンタイプやミニバンタイプの車は後席がスライドできたり、背もたれがリクライニングできる物がほとんどです。

シートスライドとリクライニング
引用:スズキ株式会社



一番後ろまでスライドして背もたれを倒すと、後頭部のすぐ後ろはガラスです。
外まで数センチしかありません。

その状態で、追突されたらと思うと・・・想像したくありませんね。

軽自動車かどうかと言うよりも、どんなボディ形状なのかの方が大事だと思いませんか?

引用:スズキ株式会社



今回のアルトは、全グレード安全装備あり【サポカーSワイド】

どんな装備が付いているかは、SUZUKIさんのHPを見ればわかります。
一番安い商用車向けと思われるAグレードまで、全部標準で付いています。
追加料金は要りません。

こんな車、なかなかありませんよ。

  1. サイドエアバッグ
  2. カーテンエアバッグ
  3. 横滑り防止装置
  4. 被害軽減ブレーキ


被害軽減ブレーキも、速度100km/hまで対応。
ちょっと前まで、30km/hまでや80km/hまでの車が多かったんです。
先代までの単眼カメラでなくデュアルカメラになりました。
スバル車にも搭載されていた、日立アステモ製です。

約100万円の軽自動車にまで付いてくるなんて、夢のよう。
いい時代になったもんです。

引用:スズキ株式会社




より安全を目指すなら、グレードはHYBRID X

一番安いAグレードでも最低限の安全装備はあります。
ですが、できれば(予算が許せば)これらの装備も付けておきたいです。

  • チルトステアリング(ハンドルの上下調整)
  • シートリフター(シート高さの調整)
  • LEDヘッドランプ
  • 後席のヘッドレスト
    (Aグレードでも、ディーラーオプションで付けられます)

衝突安全も重要ですが、まず正しく運転できるということも忘れてはいけません。
まず姿勢が崩れていると、安全な運転はできません。

こう考えていくと、おすすめグレードはHYBRID X。
一択ですね。

LグレードのアップグレードパッケージはXに近い装備にできるのですが、チルトステアリングだけ付かないんです。

誠に惜しい。




実際、衝突安全性能はどうなんだろう?

衝突安全テストの結果は?

日本では、NASVA(自動車事故対策機構)が車をガッシャンとぶつけてみて、潰れ具合を公表しています。
アルトのテスト結果を下記のサイトで検索してみましょう。

守る(JNCAP)/独立行政法人自動車事故対策機構 ナスバ(交通事故)
独立行政法人自動車事故対策機構(ナスバ)のサイト、自動車・チャイルドシートの安全性能評価の情報、運行管理者等指導講習、運転者適性診断による自動車事故の発生防止、介護料の支給、育成資金の貸付、家庭相談など自動車事故被害者や交通遺児への支援等役...


どうですか?
名前が出てこないですね。

アルトは、テストを受けていませんね。
一般的に売れている車からテスト候補を選ぶそうです。
アルトは売れない車種と思われているということでしょうか?


基本設計が同じ車のテスト結果を見てみよう

ご存知ではない方もおられるかもしれませんが、現代の車は1つの基本設計から幾つもの車種を作り出します。
SUZUKIさんで言えば、粗っぽく言うとジムニーとキャリイ、エブリイ以外の乗用車系はすべて同じ基本設計です。

先ほどのNASVAのサイトで検索すると、新しめのところではハスラーが掲載されています。

ハスラー 2020年度

自動車アセスメント検索一覧/独立行政法人自動車事故対策機構 NASVA(交通事故)
独立行政法人自動車事故対策機構(ナスバ)のサイト、自動車・チャイルドシートの安全性能評価の情報、運行管理者等指導講習、運転者適性診断による自動車事故の発生防止、介護料の支給、育成資金の貸付、家庭相談など自動車事故被害者や交通遺児への支援等役...

衝突テストの得点 ☆☆☆☆77%


毎年評価ポイントの増減があるので、年度が変わると得点の比較ができません。
同じ2020年度にテストを受けた車と比べると、ダイハツのタフトは85%。
日産のデイズは92%、三菱のekワゴンは88%。

う~ん。SUZUKIさん、もうちょっと頑張りましょう。

アルトはハスラーより新しいんだから、これより成績が良いはず。
・・・と信じたい。

まあ、77%なら悪くは無いかなとも思いますけれど。
衝突安全テストの動画は、こちら↓

引用:NASVA




※2022年12月追記 アルトの安全性評価結果が出ました

ようやく新型アルトの安全性のテスト結果が発表されました。
自動車安全性能2022において、5段階中上から2番目に高い評価である    
「★★★★☆」(4星)となりました。

得点率で、74%とのことです。
すずちゃんのCMでおなじみのワゴンRスマイルも、74%ですね。

やっぱりトップクラスではないようですね。
でも、まあ悪くは無いですか。

オフセット衝突でも、ドアは変形していません。丈夫です。
夜間のブレーキテストでも止まれていますしね。


ちょっと気になるのが、リアシートにヘッドレストが装着されていないことですね。
正面衝突した時に、衝撃で後席のダミーが後ろの窓に当たってしまっています。

もしアルトを購入されるのでしたら、ぜひヘッドレストを購入されることをお勧めします。
下位グレードには付いて無いですが、オプションで買うことができます。
アクセサリーカタログの8ページ目。
(1個\9,130・・・ちょっと高いですが、安全のためですもんね。)



まとめ:高級車ほど安全、とは言えないがほどよい安心感がある

安心感を持って最低限以上の安全性は確保されていると考えて良いのではないでしょうか。

  • 保安基準に適合している
  • 安全装備がすべてついている
  • 軽くて重心が低く、安定して走れる


基本に立ち返って考えなおしてみると、経済的なメリットを求めて軽自動車を選択したはず。
だったら、安いことが大事なはず。

その上で、求めるレベルの安全性に達しているかを考えることが正しいのでは?

そう考えていくと、新型アルトは最適解に一番近いのではないかと思うのです。

以上、参考になればうれしいです。
アルト、もっと売れてほしいなぁ。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。




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