【オルカン】全世界とは言うものの、半分以上がアメリカに集中【新NISA】

インドのおこぼれ

全世界という名前の付いた投資信託が数多く発売されています。
たしかに色々な国の会社の株に投資されています。
でもその割合は・・・




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半分以上、アメリカじゃないですか・・・

これは、全世界の株に投資すると主張している投資信託の一例です。
全世界とは言いつつ、アメリカの割合が約60%です。

商品名運用会社アメリカの割合
eMAXIS Slim 全世界株式
(オールカントリー)
三菱UFJ国際投信約60%
SBI・V・全世界株式
インデックス・ファンド
SBIアセット
マネジメント
約59%
はじめてのNISA・全世界株式
インデックス(オール・カントリー)
野村アセット
マネジメント
約60%
楽天・全世界株式
インデックス・ファンド
楽天投信
投資顧問
約60%
Smart-i Select
全世界株式インデックス
りそなアセット
マネジメント
約57%

株式の時価総額(会社の大きさ)で割合を決めているので、こうなるんですね。
iPhoneのアップルやWindowsのマイクロソフトなんかが、非常に大きいということです。

でも、これを世界中に満遍なく投資しているというのは、少し違和感もあります。
第2位の経済大国・中国の割合が、4%しかありません。




これからもアメリカ一択で安心か?

覇権国の寿命は80年?

今までの歴史を振り返ると、覇権国(リーダーの国)は80年から100年で交代しています。
かつての無敵艦隊を誇ったスペイン、7つの海を支配したイギリスも小さくなってしまいました。

あのチンギス・ハーンで有名なモンゴル帝国。
一時はユーラシア大陸からヨーロッパの一部まで広がった大帝国でしたが、約100年でしぼんでしまいました。

アメリカが世界のリーダーになって、そろそろ80年です。
パワーダウンが始まってもおかしくはありません。

アメリカだけに賭けるのは、大丈夫でしょうか?


次は中国か? それとも・・・

現在、経済力が世界ナンバー2の中国。
コロナ対策を頑張った影響で、かなり力が弱ってきています。

Youtubeを見ていると、様々な方たちが動画を嬉々として上げられています。
ついに中国崩壊か?という内容ですね。
若者の失業率がかなり高くなっているのは心配です。

不動産バブルがはじけて、30年前の日本のようになるというストーリーのようです。
そんなに中国が落ち込むと嬉しいんでしょうか???
中国が沈むと、その反動で日本が浮かび上がるという事ではないと思いますが。

巻き添えを喰らって、一緒に沈む可能性もあるのにね。

引用:Untergang der Titanic ウィリー・ストーワー, 1912

ただ、中国って『ついに崩壊か?』、『ついに崩壊か?』ってずっと言われてきました。
そんなに簡単に滅ばないと思うんですよね。


インドやアフリカはどうなのか

新興国の中で一番人気は、何と言ってもインドでしょう。
人口で中国を抜いた時点で、未来は明るいという雰囲気が出来てしまいました。
(人間が多けりゃいいという単純な物ではないと思いますが。)

軽自動車でおなじみのスズキさんもインドに大きく投資されています。
今や日本よりもインドの方が、売上が1.5倍大きいです。

ただ、インドは製造業が15%くらいと弱いんですよね。
家電や自動車などの工業製品でグングン伸びてきた日本や中国とは違います。
今のところ、アパレル(服飾)のほかIT産業やサービス業が多いです。

アフリカが伸びてくるまでに、製造業が成長できるかどうかですね。


そのアフリカについては、トップ3がこの3国。
・ナイジェリア
・エジプト
・南アフリカ


トップのナイジェリアでも、主要産業は農業、石油関係ですね。
工業化は、まだまだのようです。

私もアフリカ製品と言っても、南アフリカのワインしかお世話になっていません。
\1000以下の物でもなかなか美味いですよ。


2030年代はアフリカが来る!という話もあります。
もう多くの人がスマホを持って、世界とつながっている時代です。
自動車や家電もバンバン売れています。

未来はどうなるかはわかりません。
ですが、今のうちに投資しておいても良いのではないかと思い始めています。





アメリカは重要だが、その他も入れておきたい

アメリカ一辺倒ではない投資信託はあるのか?

時価総額(会社の大きさ)ランキングで1位は、当然アメリカな訳です。
そして、2位の中国はアメリカの20%の時価総額です。
因みに、3位の日本は中国と同じくらい。

でもGDP(仕事をした量)で見ると、中国はアメリカの70%もあります。
たくさん仕事はしたのに、評価されていないという感じでしょうか。


このGDPも考えて割合を決めようという投資信託も発売されています。
これなら、アメリカが38%で中国が13%になっています。

商品名運用会社アメリカの割合
ニッセイ世界株式ファンド
(GDP型バスケット)
ニッセイ
アセットマネジメント
約38%


こっちの方が程よくばらけていて、納得できるような気もします。
信託報酬(手数料)もオルカンなどとほぼ同じくらいです。

これから先、新興国に期待をするのであればこちらの方がよいでしょう。
オルカンは中国やインドなどの新興国の割合が11%ほどです。
それに対して、ニッセイGDP型バスケットは44%も投資しています。

中国はともかく、人口世界一のインドが伸びていくと思うのであれば、夢がありますね。






以上、参考になればうれしいです。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。



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